犬の撮影は初期設定+オートモードでは物足りない!?
犬を撮りたくてソニーのカメラを買ったけど・・ボタンも多いし意味もよく分からない!!でも分厚い説明書は見るのもウンザリ・・
そんな、「オートモード」しか使っていなかった過去の私のような人に向けて、
- オススメの撮影モード
- 最低限触っておいた方が良い設定
を紹介していきます。
難しいのでは!?と思われるかもですが・・
カメラのカの字も知らず、カメラの勉強する気もなかった初心者。つまりド素人だったウチのかーちゃんでも使えていたα6500をベースで説明していくのでご安心くださいね。
※当時の私やかーちゃんみたいな完全にカメラ初心者+勉強が嫌いな人向けての内容です。カメラの操作に慣れて来たらいろいろなモードや設定もお試しくださいね📸✨
α全機種共通:オススメのモードは【A】モード
オススメのモードは【A】(絞り優先)モード。
このモードは絞り(F値:ボケ具合)と露出(明るさ)の値を自分でコントロールし、それ以外の数値をカメラに任せてしまうという操作モードです。
オート → プログラムオートの次に楽ちんなモードで、ボケ具合(と明るさ)を意識するだけ。
例えば背景が溶けていくようにぼかして撮りたいならF値をF1.8~の小さい数字側に。どこで撮ったか分かるように撮る時はF8~F11くらい・・などなど。
そんな写り方を自分の好みで操作できる『ボケの具合のみマニュアルのオートモード』とお考え頂いてもOKかと。
え、でも走ってる姿がブレブレで撮れないから「Sモード」じゃないの💦
なんて、当時の私は困惑していましたが・・シーン別に合わせた設定をすれば大丈夫です。
【A】モードの異なる設定をダイヤル【1】【2】に登録して使い分け
オススメは【A】モード(絞り優先モード)ですが、自宅でリラックスしている姿や、花壇の前でお利口にお座りしてる姿など動きが少ない姿を撮る時と、走ったり戯れている姿など激しく動いている姿を撮る時では少し設定を変えてあげた方が上手く撮れます。
そこで、それぞれの設定を「📸1と📸2に登録」機能で「設定呼び出しダイヤル【1】」、「設定呼び出しダイヤル【2】」に登録し、状況に合わせてモード切替ダイヤルを「【1】、【2】」と切り替えて呼び出す使い方をオススメします。
最初の登録がちょっと面倒ですが・・登録さえ済ませば、後は「【1】、【2】」の切り替えだけでOK!
撮影中にいちいち設定を触らなくてもカンタンにシーン別の設定を呼び出せます♪
ここからはこの「【1】、【2】」それぞれに
- 【1】:動きの少ない愛犬を撮るための「普段使い用」
- 【2】:走っているなど動きの激しい「アクション用」
と、切り替え別で登録していくように設定を紹介して行きます。
2019/08/17追記
α6400などモードダイヤルに「【1】、【2】」が無い機種は「MR」の位置に合わせて登録した設定を呼び出します。
誤った情報で混乱させてしまい申しわけございませんでしm(__)m💦
α全機種おおむね共通:オススメの設定
ソニーのαEマウントカメラでおおむね共通の部分を犬撮り初心者に最適なカメラ『α6400』に近いα6500の設定画面で紹介していきます。
先に操作切り替えダイヤルを【A】(絞り優先)モードに合わせてから、背面の「MENU」ボタンを押してください。
モード【1】・【2】とも共通の設定
シーン別の登録をする前に共通の設定をしていきます。
モニター上部に項目毎の切り替えタブがありますが、便宜上「カメラ1メニュー」「カメラ2メニュー」「通信メニュー」「アプリメニュー(α6500のみ)」「再生メニュー」「本体設定メニュー」と呼ばせて頂きます。
「カメラ1メニュー」
最初のページ「画質/画像サイズ1(1/14)」
画質:スタンダード~エクストラファイン (後々パソコンでレタッチするならJPEG+RAW(圧縮))JPEGファイルの綺麗さを選ぶ設定。お好みでOKですが、可能な限り綺麗に残したいならエクストラファインを。
画面サイズ:L:24M RAWファイル(フィルム時代のネガみたいなデータ)を保存しない場合は極力良い状態で残したいので。
横縦比:3:2 基本は3:2で。壮大な景色と撮るなら16:9も良いですね。
ここで重要なのは画質。パソコンはよく分からないのでカメラで撮影した写真をスマートフォンに転送してインスタグラムに投稿する感じならJPEG(ファインかエクストラファイン)。ある程度パソコンに明るい人+カメラの勉強をして行くおつもりならJPEG+RAW(圧縮)を選んでおくと良いでしょう。(α7RIIIやα9では記録方式と分かれています)
ちなみに私も最初はJPEG+RAW(圧縮)で撮っていたものの、RAWファイルの管理や現像が面倒くさくって、今はJPEG「エクストラファイン」のみで撮っています。でも、暗く写り過ぎたシーンなどを大幅なレタッチを施したい時にJPEGしか残していなかったらどうしようもない場合も多々・・ファイルの整理やパソコンのストレージ容量が許すならJPEG+RAWで保存するのがベストと思えています。
2ページ目は特に触らなくて良いので次の3ページ目「撮影モード/ドライブ1(3/14)」
ドライブモード:設定が変わるので設定別にて
ブラケット設定:タイマー撮りや連続ブラケット、HDR機能を使う時に触る設定。日射しがキツイ時など露出値に迷う時に「連続ブラケット」の「露出ブラケット」を使うのがオススメです。なお、使う際は1EV以上で気持ち豪快に変えた方が効果的と思えてます。
📸1/📸2の呼び出し:メモリーカードに保存した設定【M1】~【M4】をダイヤル【1】・【2】に呼び出すメニューですが、ダイヤルを【1】か【2】に切り替えた際に左右を押すことでも選べます。(DISPなどが書いてあるコイン型ボタンの左右)
4ページ目「撮影モード/ドライブ2(4/14)」
📸1/📸2の登録:ここでシーン別の設定をそれぞれ「📸1」、「📸2」に登録します。
後ほど改めて説明しますので今は飛ばしてください。
5ページ目「AF1(5/14)」

フォーカスモード:コンティニュアスAF(AF-C) 基本ジッとしていない犬を撮るためAF-Cで
AF-S時の優先設定:バランス 犬の撮影では使いませんが、フォーカス優先でも良いかと。
AF-C時の優先設定:バランス バランスがベターですね。
フォーカスエリア:設定が変わるので設定別にて
AF補助光:切 あまり差を感じないので愛犬のために「切」※α6500はこのページの設定
中央ボタン押しロックオンAF:切 使うならカスタムボタンで切り替えます。※α6500はこのページの設定
6ページ目の「AF2(6/14)」
シャッター半押しAF:切 犬の撮影は基本AF-Cなのでどっちでも良いです。
初期設定ではシャッターボタンの半押しでAF(オートフォーカス)が作動(ピントが合う)設定ですが、犬の撮影はタイミングを待つことが多いので疲れにくい親指でAF(オートフォーカス)を作動させる「親指AF」をオススメします。
※カスタムボタン設定でAF/MFボタン、AELボタン、もしくは両方に「AF-ON」を設定します
プリAF:少しでも早くピントを合わせたいので一応「入」
7ページ目は触らなくて良いので8ページ目の「露出1(8/14)」
露出補正:±0.0
ISO感度:ISO AUTO メニュー内から上限を設定します。
暗いシーンでザラっとしたノイズをどこまで許容できるかの数値。上限の目安としてα6500は「ISO6400」、α7RIIIは「ISO8000」、α7III・α9は「ISO12800」くらいまでが無難でしょうか。
ISO AUTO低速限界:重要機能!設定が変わるので設定別にて
測光モード:マルチ 基本はマルチで良いと思えますが、画面平均、ハイライト重点などここの設定を変えると写真の印象が変わってくるので、慣れてきたらいろいろ試してくださいね。
スポット測光位置:フォーカス位置連動 測光モードをスポット位置にした時に明るさの基準を決める位置の設定。暗い室内から明るい窓のある風景みたいな明暗の差が大きいシチュエーションなどで。
露出値ステップ幅:露出ダイヤル(上部右端)を回した際の数値の変化具合を決めます。初期は0.3ですが、0.5~1と少し大胆なくらいでも良いでしょう。
かなり飛ばして11ページ目の「色/WB/画像処理1(11/14)」
このページの項目は写真のタッチが大きく変わる部分です。ですので、ざっくりとした説明と一応のオススメ設定として紹介しますが・・実際にいろいろと試してお好みの設定を見つけてください。
ホワイトバランス:オート 基本はオートで良いですが、曇りの日、日陰、夕方、夜間と条件毎に変えて撮るとかなり印象が変わります。夕焼けをバックに犬のシルエットを撮る。など撮りたいイメージでいろいろと触ってみてくださいね。
AWB時の優先設定:任意 ホワイトバランスがオートの時のタッチを決める設定、私は雰囲気優先が気に入ってます。
DRO/オートHDR:Dレンジオプティマイザーオート 白くて明るすぎるシーンや黒くベタッと潰れるようなシーンをフォローしてくれる機能。
普通はオート良さそうですが、オートだと効果はかなり緩めなので、真っ昼間や夕方に撮ることが多いならDレンジオプティマイザー:Lv3くらいにしておくのもアリでしょうか。
クリエイティブスタイル:任意 インスタのフィルターみたいな写真のタッチを変える設定。完全に好みの部分なので撮り比べてみてください。(私はライトが犬を可愛く写ると感じてます)
さらにコントラストや彩度を+側に設定すればより色が乗る感じのタッチに変えることもできます。lightroomなどでレタッチしない人はいろいろ試して好みの設定を探ってみてはいかがでしょう。
13ページ目の「ピント補助(13/14)」
MF(マニュアルフォーカス)でピントを合わす際の設定です。動物瞳AFが使えないα6500でSEL135F18GMなどピント面のシビアなレンズを使う際はMFで追い込みが必要な場合も!?夕方以降などAFに不安がでやすいシーンのためにも・・要練習ですね😅
「カメラ2メニュー」
カメラ2メニューの前半は動画用の項目ですが、ついでに設定してしまいましょう。
最初のページ「動画1(1/9)」
AF駆動速度:いちおう「高速」に。
2ページ目の「動画2(2/9)」
「AF被写体追従感度:「敏感」
3ページは飛ばして4ページ目の「シャッター/手ブレ補正(4/9)」
サイレント撮影:(カシャカシャ音がしない)はお好みでOKです。
電子先幕シャッター:入 ちょっと効果が分かりづらいですが、犬の撮影は「入」風景を撮る設定は「切」にしています。
レンズなしレリーズ:普通は「禁止」ですが、オールドレンズ(昔のレンズや写るんですレンズなど)を使うなら「許可」
メモリーカードなしレリーズ:これは許可する意味が分からないので「禁止」
手ブレ補正:犬の撮影は手持ちがほとんどなので「入」(α6400以外)
5ページ目の「ズーム(5/9)」
ズーム設定:「全画素超解像ズーム」にしておけばどうしても寄りたい時に便利です。※要ズームボタン設定
6ページ目の「表示/オートレビュー1(6/9)」
DISPボタン:ファインダー(覗き窓)とモニターのそれぞれで表示させる項目を選べます。
よく分からない、切り替わってうざい・・という場合は水準器だけもありでしょう。
FINDER/MONITOR:「オート」はファインダーを覗くと(付近を遮ったら)自動でファインダーが作動する設定。結構敏感なのでモニターでしか撮らないならモニターのみでも良いでしょう。
ゼブラ:白飛びの具合をシマシマのラインで教えてくれます。
グリッドライン:構図を決める際の参考になります。
7ページ目の「表示/オートレビュー2(7/9)」
ライブビュー表示:「設定効果反映On」でクリエイティブスタイルやホワイトバランスなどの設定が反映された映像が表示されます。撮る段階から写りが分かるので失敗を減らせます。
オートレビュー:撮った写真を数秒間表示するかどうか。私は連写で撮ることが多いので「切」でテンポよくが好みです。
8ページ目の「操作カスタム1(8/9)」
カメラの使い勝手が変わる重要な項目!
カスタムキー(撮影):よく使う機能をC1~C3、ダイヤルボタンの上下左右に割り振ることができます。
一応、私が使っている設定を紹介していきますが、ある意味テキトーな部分が多いので参考程度でお願いします💦
て、かなり前に設定したので無茶苦茶テキトーですね💦
今なら
カスタムボタン3:押す度AEL切り替え
左ボタン:ホワイトバランス
右ボタン:モニター明るさ
にそれぞれ変更します。
こちらはこれで良いと思えてます。
下ボタン:犬の撮影で重要な機能「ISO AUTO低速限界」を呼び出しやすい位置に設定してます。
AELボタンとAF/MFボタン:よく勝手に切り替わってしまうので戸惑わないよう両方とも同じ「AFオン」にしています。
フォーカスホールドボタン:レンズに付いているボタンです。全てのレンズに付いているわけではありませんので、お手持ちのレンズによって考慮ですね。
メニューに戻って「カスタムキー(再生)」は初期のままなので次の「ファンクションメニュー設定」の詳細をご紹介。
こちらもかなりのテキトーさでカスタムボタンの設定と被ってますね💦
あくまで参考程度に・・操作に慣れてきたらお好みの機能を登録してください🙏
「本体設定メニュー」
上のファンクションメニューの設定以降は初期のままでも特に困らないので一気に飛びます。
「本体設定メニュー」(右端の工具箱みたいな絵のタブ)の1ページ目「セットアップ1(1/7)」
モニター明るさ:マニュアルだと野外でほとんど見えないので「野外晴天」で。屋内ではバッテリーの消費を抑えたいのでマニュアルに切り替えます。
2ページ目「セットアップ2(2/7)」
タイルメニューとモードダイヤルガイド:一度「入」で内容を確認したら不要なので確認後は「切」に。
削除確認画面:連写で撮る=不要な写真量産でもあるので「削除」が先が楽です。ただ、いちいちカメラで消すよりパソコンに吸い上げてから選別した方が圧倒的に楽なのでカメラで削除はしなくなりました。
パワーセーブ開始時間:スリープ状態になるまでの時間。α6500のバッテリーは特に持たないので最短の「10秒」で。
3ページ目「セットアップ3(3/7)」
タッチ操作:タッチ操作は個人の好みによるところが大きいので、いろいろ試してみてください。
タッチパッド操作エリア:ファインダーを覗いた際に鼻が当ったりでズレるので右半分がオススメです。
4ページ目「セットアップ4(4/7)」
リモコン:「入」になっているとスリープモードに入らなくなるので基本は「切」に。
5ページ目を飛ばして6ページ目「セットアップ6(6/7)」
フォーマット:初めて買った時は当然、パソコンに吸い上げた際もたまにフォーマットしておくと安心です。
7ページ目「セットアップ7(7/7)」
管理ファイル修復:万が一データが破損した際の最後の手段。そうならないよう定期的にフォーマットしておきましょう。
以上、ここまでがモード【1】【2】とも共通の設定です。
動物瞳AF(オートフォーカス)搭載の機種
α6400、α7III、α7RIII(α9は8月以降)など動物瞳AFが搭載されている機種は犬の撮影が無茶苦茶楽になるので最初に設定してしまいましょう。
カメラ1メニューの「顔/瞳AF設定」を開きます。
上から順に
AF時の顔/瞳優先:入
検出対象:動物
顔検出枠表示:入
動物瞳検出枠表示:入
以上で、動物瞳AFの設定は完了です。
ただし、人物との併用ができないため、人も撮るなら別のカスタム設定の登録をする、もしくはカスタムボタンかファンクションメニューに「検出対象」を登録してサッと切り替え出来るようにする必要があります。
【1】と【2】で変える設定
ここからは登録する設定【1】と【2】で変わる部分の設定をしていきます。
もう一度設定内容のコンセプトをお伝えすると
- 【1】:愛犬を撮るための「普段使い用」
- 【2】:走っているなど動きの激しい「アクション用」
と、いう内容に適した設定をしていきます。
それではダイヤル【1】に登録する「普段使い用」から設定して行きましょう。
【1】:動きの少ない愛犬を撮るための「普段使い用」設定
普段使い用ある程度狙って撮るための設定をします。※α6500は構図を決めた後に手動でピント位置を合わせますが、リアルタイムトラッキングが使えるα9はピントを合わせてから構図を決めた方が楽です。(動物瞳AFが使える機種(α6400、α7III、α7RIII)は基本、ピントをカメラ任せでOK)
「カメラ1メニュー」3ページ目「撮影モード/ドライブ1(3/14)」
「ドライブモード」の設定をします。
ドライブモード:LowかMid
普段使いは1枚撮りでも良いのですが・・例えば花壇の前で座っている姿を撮る時、まばたきなど犬が動いてしまうことが多いため、約1秒ほどシャッターボタンを押しこんで数枚ずつ撮った方が失敗を減らせます。
「カメラ1メニュー」5ページ目「AF1(5/14)」

「フォーカスエリア」の設定をしますが、機種によっておすすめが異なります。
α6500のフォーカスエリア:フレキシブルスポット「M」か「S」
構図を決めたらモニターの愛犬の目の位置をタップして撮影します。Sの方がよりピント位置を絞れますが、慣れるまではMで良いかと。
α6400、α6600、α7III、α7RIIIのフォーカスエリア:「ワイド」
動物瞳AFがあるのでカメラ任せでOK、複数の犬の中から1匹を狙って撮る場合は狙いたい子の目をタップすれば直接狙えます。
α9のフォーカスエリア:「トラッキング:フレキシブルスポットL or M」
フレキシブルスポットのLかMで多少大ざっぱ気味でも構いませんので、狙いたい犬の顔あたりをフレキシブルスポットで捕らえてから構図を決めます。そうすることで、犬がこちらを向いている時は瞳を捉えつつ、動いている時は顔辺りを捉え続けてくれます。
(リアルタイムトラッキングと動物瞳AFの併用に関しまして、α7RⅣは出来るそうですが、今のところα6100、α6600は出来るかどうか不明です。確定しましたら更新します)
なお、併用出来ないと言われている機種(α6400)も動物瞳AF搭載後も複数の犬の中から1匹を狙って撮る場合はトラッキング:フレキシブルスポットがベターです。
「カメラ1メニュー」8ページ目の「露出1(8/14)」
「ISO AUTO低速限界」の設定をします。
ISO AUTO低速限界:1/250
シャッタースピードの下限の設定。ジッとしていない事が多い犬の撮影の場合、基本的にISO AUTO低速限界を「1/250」くらいに設定しておくのがベターです。
ただし、設定したISO限界値を超える条件の場合(かなり暗い場所とか)は設定を無視して下がってしまうので、手ブレに注意が必要です(特にα6400)
薄暗いシーンで撮影する場合はISO AUTO低速限界の下限を下げる
日中はISO AUTO低速限界を「1/250」にしておけば良いとお伝えしましたが、
- 夕暮れ時
- 夜(月明かりやライトアップの光で撮る)
- 室内(特に夜間の)
このようなシーンで撮る場合、あっという間にISO感度が上がってしまいザラついたタッチになってしまいます。

ザラつき具合は先のISO感度:ISO AUTOの項目で決めた上限となりますが、可能な限りISO値の上昇は抑えたいもの。そこで、薄暗いシーンで撮影する場合はISO AUTO低速限界を「1/30~1/60」くらいまで下げることをオススメします。
よく薄暗いシーンで撮る人はISO AUTO低速限界を「1/30~1/60」にした設定をM1~M4に登録しておくか、シーンによってサッと切り替えられるよう、カスタムボタンに「ISO AUTO低速限界」を設定しておくとよいでしょう。
「AF被写体追従感度」の項目がある機種
「カメラ1メニュー」内に「AF被写体追従感度」の項目がある機種は
AF被写体追従感度:「2」~「1」粘る
に設定します。
「普段使い用」設定完了!
以上で普段使い用の設定が完了しました。
「カメラ1メニュー」4ページ目の「撮影モード/ドライブ2(4/14)」
📸1/📸2の登録:ここから「📸1」に登録してください。
【2】:走っているなど動きの激しい「アクション用」設定
ここからは動きの激しいシーンを撮るための設定をします。
「カメラ1メニュー」3ページ目「撮影モード/ドライブ1(3/14)」
「ドライブモード」の設定をします。
ドライブモード:Hi+
例えば愛犬が走っているシーンを追いかけている間、シャッターボタンを押し続けていれば約25秒前後の間撮り続けることができます。(α6500の場合、α6400など他の機種は約10秒前後)
「カメラ1メニュー」5ページ目「AF1(5/14)」

「フォーカスエリア」の設定をします
フォーカスエリア:「ワイド」
ここは全機種ともワイドでカメラ任せにするのがオススメです。※α9などもリアルタイムトラッキングを切った普通のワイドをオススメします。
「カメラ1メニュー」8ページ目の「露出1(8/14)」
「ISO AUTO低速限界」の設定をします。
ISO AUTO低速限界:1/2000
シャッタースピードの下限の設定。本当は1/1500くらいで良いのですが、設定にないので1/2000で。(レンズにもよりますが、1/1000だとブレる場合があるため)
なお、この設定は完全に日中野外用の設定です。夕方や室内だと設定したISO上限の設定値をあっという間に超えてしまいます。
ISO上限の設定値を超えるとシャッタースピードが下がってしまうため、注意が必要です(特に手ブレ補正のないα6400)
「AF被写体追従感度」の項目がある機種
「カメラ1メニュー」内に「AF被写体追従感度」の項目がある機種は
AF被写体追従感度:「4」~「5」俊敏
に設定します。
「アクション用」設定完了!
以上で激しい動き用の設定が完了しました。
「カメラ1メニュー」4ページ目の「撮影モード/ドライブ2(4/14)」
📸1/📸2の登録:ここから「📸2」に登録してください。
設定完了
以上、お疲れさまでした。ちなみにボケ具合の操作はα6500やα6400はDISP・ISOと書いてあるコイン状のダイヤルを回して(分かりづらいですが回ります)。α7IIIなどフルサイズ機はAF-ONの上のダイヤルです。(いずれも初期設定)
これで普段はダイヤル【1】、動きの激しいシーンはダイヤル【2】と切り替えるだけで簡単に設定を呼び出すことができます。
お出掛け先で予想外のドックランなどに行った時なども慌てずダイヤルを【2】切り替えてくださいね。
※α6400など「【1】、【2】」が無い機種は「MR」の位置に合わせて登録した設定を呼び出します。
なお、モード切替ダイヤルを【1】、【2】に合わせた状態で先の「📸1/📸2の呼び出し」設定を使えばメモリーカードに保存したM1~M4も呼び出せるので最大6種類まで登録できます。(【3】の切り替えができるα7RIII、α9は最大7種類)
慣れてきたら風景や人物に合わせた設定も登録して使い分けると便利になりますよ。
ちなみに「【1】、【2】」への登録が終わった後、【A】のダイヤルの設定を風景や人物など犬を撮る時以外の設定にしておけば、実質ダイヤルを回すだけで3種類の設定(α7RIII、α9は4種類)を切り替えできるようになります。※上で紹介したM1~M4に登録してダイヤル1、2に呼び出すこともできますが・・今、どの設定になっているのか?混乱することがあるので慣れるまで注意が必要です。
動物瞳AFが使えるカメラは設定を分ける必要なし?
動物瞳AF搭載機の場合、2つの設定で異なるカ所は「AF被写体追従感度」「ISO AUTO低速限界」の2つだけ。
なので、AF被写体追従感度が同じ設定で問題ないようでしたら「ISO AUTO低速限界」をカスタムボタンやファンクションメニューから切り替えて都度変更するようにすれば1つの設定で対応できます。(カスタムダイヤルが1つ空く)
ただし、α7RIIIなど高画素機の場合は画質面の設定が細かくあり、画質重視とスピード重視とでかなり変わってくるのと、α9などリアルタイムトラッキングと動物瞳AFが併用できる機種はやはり、設定を分けて登録した方が良いと感じています。
ISO AUTO低速限界は常に1/2000じゃダメなの?
これ、日中野外でしか使わないなら普段用も「ISO AUTO低速限界」は常に「1/2000」でも大丈夫です。
ただし、夕方など「薄暗い時」、自宅やドッグカフェなどの「室内で撮る時」はISO値が上がりやすくなってしまうので、動きの速い時以外は「ブレない程度のシャッタースピード」までの許容としておいた方が安心です。(ISO値が高くなると画質が悪くなりがちと考えて頂ければOKです)
なお、アクション用設定はお使いのレンズにもよりますが、基本は日中野外用。室内や薄暗くなってきた夕方以降は通常設定より画質が悪くなりがちとお考えください。
ISO感度設定の「ISO AUTO」で設定した上限によって、1/2000よりシャッタースピードが落ちてしまう場合もあります。
以上、撮影中の意識すべき事を減らすための設定切替え案ですが、かなりややこしい内容となってしまってすみません。。
とにかく犬の撮影で最重要の設定は「ISO AUTO低速限界」
ただし、「1/250」と「1/2000」の2つでは対応できないシーン(薄暗いシーン)もあるため、「ISO AUTO低速限界」をカスタムボタンに設定しておき、シーンによってサッと切り替えるのが一番ですね。
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