SEL24F14GM FE 24mm F1.4 GM(単焦点レンズ)
GM(ジーマスター)シリーズの24mm単焦点レンズ。
長さ:約9.2cm、重さ:約445g(フード含まず)と、重量級なイメージのGMレンズの中で(今のところは)いちばんコンパクトな大きさです。
SEL24F14GM(FE 24mm F1.4 GM)の特徴について
回転リング部分がピントと絞り値の2カ所、スイッチはAF/MF切り替えと絞り値リングのクリックのON/ OFF(カチカチ止まるかスムーズになるかの切り替え)の2カ所、フォーカスボタンが1カ所とGM単焦点レンズのオーソドックスな(メカメカしい)スタイルです。
サイズや重さは標準域ズームのSEL2470Zとほぼ同じ、単焦点レンズならSEL85F18より1cm長くて約74g重たい程度、片手で一日使ってもへっちゃらな印象です♪
そんなサイズにもかかわらず、大型のSEL50F14Z(フード無しの場合、長さはほぼ同じですが約333g重くて太い)と同じ解放F1.4の明るさを備えているのは驚愕!
室内や薄暗い夕暮れ時でも積極的に使って行けることに加えて、最短約23cm(レンズの長さを引くと約14cm)まで近づけるため、例えばカフェやBarみたいな明るさや被写体との近さがシビアなシーンでも活躍してくれます。
24mmという焦点距離は犬の撮影の場合、室内やリードで繋がった距離での日常的な撮影から、お出かけ先で風景などと一緒に写すのにも最適!愛犬とあまり距離を取れない状況で重宝する距離です。
そんな近くからでも、解放(F1.4~)付近でかなりのボケを活かしたポートレート風タッチも狙えるのも凄いところ。
ただし、凄く接近できるの分、4隅付近でマズルや耳が歪んで写ってしまう場合があるのと、犬の顔にぶつけて痛い思いをさせないよう注意が必要ですね。
レンズの評価基準は犬の撮影、特に小型犬(パピヨン)を撮るためだけの視点で書いています。なので風景や人物など被写体によって評価が異なる可能性があることをご了承くださいm(__)m
SEL24F14GMの撮影サンプル
各画像をクリック(タップ)すれば元画像が表示されます。稚拙で恥ずかしい限りですが、レンズの写りの参考となれば幸いですm(__)m
レンズサンプル写真の設定=各カメラとも同じ設定「画質:JPEG(エクストラファイン)・AFモード:AF-C・ISO感度:オート・調光モード:マルチ・ホワイトバランス:オート(雰囲気重視)・Dレンジオプティマイザー:オート・クリエイティブスタイル:ライト」で撮ったjpeg画像をlightroomで露出(明るさ)と水平のみ補正したものです。※一部シャドウとハイライトも触ってます
私(とーちゃん)のSEL24F14GMレビュー
私(とーちゃん)の愛用度: 5.0かーちゃんの愛用度: 0.5
このレンズの最も優れているポイントはソニーの最高峰単焦点レンズクラスの写りを維持しつつも軽くて小さいこと!
そしてSEL1635GM以上に軽くて近寄れるので、一人で抱っこしながらお花と一緒に撮るのも楽々!
ただし、楽々というのは重さの話で、ピント合わせは無理ゲーレベル💦ピントが薄いうえにモニターなどを見ずに撮るので動物瞳AFが欲しいというよりも必須です💧
動物瞳AFといえばα7IIIなど動物瞳AF搭載機+このSEL24F14GM+ワイヤレスリモコン「RMT-P1BT」+軽めの一脚での逆さ吊りで自撮り棒ならぬ犬の目線撮りカメラとして使う事を思いついたので試してみたところ・・狙って撮らないだけに変わった写真になるので面白いと感じています😏
このように近寄ってのボケを狙ったタッチはもちろんですが、やはり本命は風景と一緒に撮りたいシーン!
風景と犬を撮る場合、ソニー広角ズームレンズの最高峰「SEL1635GM」の写りがとても素晴らしいと思っていましたが、このSEL24F14GMはクッキリな部分はより鮮明に、ボケはより滑らかでさらに上をいっていると感じます😲(当然ですが24mmの画角では)
そんな、取り回しが良くてお出かけの際も素晴らしいタッチを気軽に狙える秀逸なレンズですが・・
AFは同じF1.4まで使えるSEL50F14Zと比べればかなりスムーズで早いものの、犬との距離が近い分、犬が動く度にピントが大きくズレるため・・ちょっぴりストレスを感じます。(特にピントの薄いF1.4付近で撮る場合 ※現状、動物瞳AFがないα9での感想です)
なので、私的にSEL1635GMで撮っていたアクションシーン(犬と一緒に走りながら撮ったり、目の前でジャンプした瞬間を追従させて撮るなど)も撮れることは撮れますが・・
残念ながらSEL1635GMと比べてヒット率は下がりました💦(16mmより大きく写るので高く飛んでる表現も出しづらいですね、当たり前ながら・・。)

後、SEL1635GMほどではないものの、近くで撮ると四すみ付近で犬の顔が歪むのと、F1.4~だいたいF4.0位まで四すみが少し暗くなります(インスタ装飾のビネットみたいな)。これはlightroomなどで修正できますが、レタッチしない人は注意が必要です。
それと、α6500などと「SEL24F18Z」のAPS-Cからα7IIIなどフルサイズへ移行した際にこのSEL24F14GMを選んだ場合・・同じ24mmという名前ですが実際には焦点距離が異なるため、ちょっと使いづらいと感じるかもしれません。(APS-C用の24mmはフルサイズ用の36mm付近)
今のところは以上ですね、なにせ愛していたSEL1635GMを犠牲にして手に入れただけに、もっと辛口でレビューしたかったのですが・・褒めるポイントの多さに対して貶すポイントはAF速度くらい(F1.4クラスでは十分に早い)。
とにかく解放付近の滑らかなボケとクッキリシャープな写り具合は本当に恐れ入ります・・犬とリードで繋がった距離において最高の写りを提供してくれる凄いレンズで中望遠~望遠域で撮る時以外、私の付けっぱなしレンズとなりました!!(かーちゃんも使ってみたものの相変わらずSEL50F14Zの方が良いそうで)
そうそう、これは我が家の問題ですが、2人で一緒に撮ってると焦点距離の短いレンズはもう一人の邪魔になりがちです😅
2019/12/03追記:動物瞳AFで化けました
α9に動物瞳AFが搭載されてからは(SEL1635GMと比べて)不満だった部分がことごとく解消されました!
セルフだっご撮り(一人で抱っこして撮る方法)は楽勝に!
併走して撮る方法も高確率で撮れるようになりました😁
ジャンプシーンも開放で1/10くらい、F2.8くらいに絞ればSEL1635GMに近いヒット率で撮れる様になりました😀
冗談抜きで「動物瞳AF恐るべし!!」ですね・・本当に💦
とにかく、動物瞳AFが使えるようになってからは、このレンズが使い難いと感じていたポイント「近距離のピントの薄さ」をカメラがフォローしてくれますので、適当にカメラを向けてシャッターを切るだけ。無かった頃と比べて圧倒的に使いやすくなりました!
動物瞳AF搭載のカメラならこの描写で動体もOK!・・良い意味で恐ろしくヤバいレンズへと化けました😅
ただし、使い込んでみて思ったのですが、このレンズとSEL135F18GMの絵はこれまでのレンズと比べてCGっぽく感じる事が多いのと、色味が濃く写るように感じます。
個人的には好きですが、人によっては意見が分かれるポイントかも知れません。
SEL24F14GMのF値別サンプル
最後にこのレンズの背景のボケ方のサンプルを添付させて頂きます。
犬付近にピントを合わせて単純にF値を変えて撮ったままのJPEG画像です。さらに手持ちかつ取り損ねで微妙に画角が異なるなどお見苦しいですが、ご了承をお願いします🙏※画像クリック(タップ)で拡大できます
F1.4
F1.6
F1.8
F2.0
F2.2
F2.5
F2.8
F3.2
F3.5
F4.0
F4.5
F5.0
F5.6
F6.3
F7.1
F8.0
F9.0
F10
F11
F13
F16
SEL1635GM FE 16-35mm F2.8 GM (広角域ズームレンズ)ソニーEマウントレンズの最高峰GM(ジーマスター)シリーズの広角域ズームレンズ。SEL2470GMより広く、より近寄って写せます。[…]
SEL1635GM vs SEL24F14GM どっちを選ぶ?[caption id="attachment_1741" align="aligncenter" width="300"] SEL1635GM[/caption[…]
ソニーEマウントで実際に使ったレンズの紹介と評価 ~ まとめ ~ソニーのEマウントマウントレンズで実際に使っている(いた)レンズの紹介とレビュー記事のリンク集です。レビューの詳細はレンズの画像をクリック(タップ)してくださいね。[…]